消費者庁 / 消費者制度課

消費者団体訴訟制度に関する環境整備

予算事業ID 458 前年度事業 開始 2009年度 主要経費: その他の事項経費 実施方法: 直接実施

2025年度シート / 軸: FY2024 執行実績(確定している最新の予算年度)

要点

FY2024 は歳出予算現額 8,888 万円 のうち 6,095 万円(68.6%)を執行。不用相当額 2,793 万円。

2025年度シートの推進チーム所見は「現状通り」、翌年度要求への反映は「現状通り」。

FY2025 当初予算は 1.5 億円、FY2026 概算要求は 1.1 億円。

ループ検証(このサイト独自の判定): 2024年度シートの反映「現状通り」に対し、FY2024 当初は 8,888 万円 → FY2025 当初 1.5 億円(+64.9%)。この反映状況は増減を約束しないため判定対象外。

兆候 このサイト独自の判定で、公式の評価ではありません。閾値は zailoop build の引数で変えられます

事業の目的

消費者団体訴訟制度(差止請求、被害回復)の適切かつ実効的な運用により、消費者被害の未然防止及び被害回復が迅速かつ効率的に図られることで、安全・安心な取引環境及び健全な取引市場を実現し、消費者利益の擁護、ひいては国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。

事業の概要

消費者被害については、一般的な民事紛争の解決方法に照らすと、被害を受けた消費者が、自ら事業者を相手取って被害回復のための行動を取ることが基本となる。しかし、消費者と事業者との間には情報の質・量・交渉力の格差があること、訴訟には時間・費用・労力が掛かり、少額被害の回復に見合わないこと、個別のトラブルが回復されても、将来的に同種のトラブルがなくなるわけではないことなどの課題がある。このため、内閣総理大臣が認定した団体が、消費者に代わって事業者に対して不当行為の差止請求や被害回復のための訴訟を行う消費者団体訴訟制度が消費者と事業者間の紛争解決のための枠組みとして活用されるよう、消費者契約法(平成12年法律第61号)及び消費者の財産的被害等の集団的な回復のための民事の裁判手続の特例に関する法律(平成25年法律第96号)に基づき、日本全国における制度の適切かつ実効的な運用等を推進する。具体的には、以下の業務(アクティビティ)を実施。//・団体及び消費者団体訴訟等支援法人の認定・監督・支援/・団体の相互連携、情報共有、NPOや地方公共団体との連携などに関する環境整備/・団体が、消費者契約法等に基づいて行う、事業者の不当な行為に対する差止請求(被害回復は除く。)に関する事業に関する支援/・消費者団体訴訟制度及び団体等に関する周知、啓発

ライフサイクル FY2024 を軸にした 6 段階。各段から下の詳細へ移れます

  1. ① 要求 FY2024 概算要求 1 億円
  2. ② 成立 FY2024 当初予算 8,888 万円 要求の 85.5%
  3. ③ 執行 FY2024 執行額 6,095 万円 執行率 68.6%
  4. ④ 決算 FY2024 不用相当額 2,793 万円 現額の 31.4%
  5. ⑤ 評価 2025年度シート 推進チーム所見 現状通り 成果達成率 100〜1546.2%(4 件)
  6. ⑥ 反映 FY2026 要求への反映 現状通り FY2026 要求 1.1 億円

お金の内訳 FY2024 の歳出予算現額がどう積み上がり、どう使われたか(全行同じ尺度)

財源

当初予算8,888 万円
歳出予算現額8,888 万円

使い道

執行額6,095 万円
不用相当額2,793 万円

予算年度ごとの推移

予算年度当初予算歳出予算現額執行額
2021 47,000,000 円 54,000,000 円 36,000,000 円
2022 64,900,000 円 64,900,000 円 44,000,000 円
2023 74,000,000 円 74,000,000 円 45,022,000 円
2024 88,883,000 円 88,883,000 円 60,953,658 円
2025 146,582,000 円 146,582,000 円 0 円

年度をまたぐ推移 シート: 2024, 2025年度。重なる年度は新しいシートの値

FY① 要求② 当初② 現額③ 執行③ 執行率④ 不用相当出典
202147,000,000 円54,000,000 円36,000,000 円66.7%18,000,000 円2025年度シート
2022190,999,999 円64,900,000 円64,900,000 円44,000,000 円67.8%20,900,000 円2025年度シート
2023101,500,000 円74,000,000 円74,000,000 円45,022,000 円60.8%28,978,000 円2025年度シート
2024104,000,000 円88,883,000 円88,883,000 円60,953,658 円68.6%27,929,342 円2025年度シート
2025145,878,000 円146,582,000 円146,582,000 円未確定2025年度シート

ループ検証 シートの評価・反映 → 翌年の成立・執行

2024年度シート 所見「現状通り」 反映「現状通り」

FY2024 当初 88,883,000 円 → FY2025 要求 145,878,000 円 → FY2025 当初 146,582,000 円(2025年度シート)。FY2024 執行 60,953,658 円(68.6%) 判定: 判定対象外

2025年度シート 所見「現状通り」 反映「現状通り」

FY2025 当初 146,582,000 円 → FY2026 要求 105,006,000 円 → 翌年のシートがないため未検証

各段階の詳細 シートの値(全桁)

① 要求 FY2024 概算要求

要求額
104,000,000 円

② 成立 FY2024 予算

当初予算
88,883,000 円
補正予算
0 円
前年度繰越
0 円
予備費等
0 円
歳出予算現額
88,883,000 円
内訳(予算種別)
当初予算 88,883,000 円(4件)

③ 執行 FY2024 執行実績

執行額
60,953,658 円
執行率
68.6%

④ 決算 FY2024 繰越・不用(不用相当額は 現額−執行−翌年度繰越 の導出値)

翌年度繰越
0 円
不用相当額
27,929,342 円

⑤ 評価 2025年度シートの点検・評価

所管部局の点検
本制度は、事業概要で記載したとおり、事業者に比べて弱い立場にある消費者の被害の未然防止・拡大防止、集団的な被害回復の観点で重要である。また、本制度は消費者利益の擁護のみならず、健全な事業者の発展にも寄与する。団体が事業者の問題のある行為の是正を促すこと(差止請求)は、自覚せずに問題のある行為を行っている事業者にとっては、その行為の改善につながり、信頼性向上に資する。また、自覚的に悪質な行為を行っている事業者に対しては、その行為が未然に差し止められ、市場から排除されることで、業界全体の信用性の向上が見込まれる。こういった効果とあわせて、集団的な被害回復が図られることで、消費者被害を回避した消費者や被害回復を受けた消費者による新たな消費につながり、健全な事業者への需要が喚起され、消費需要の増大につながり、ひいては健全な事業活動に還流することが期待される。なお、2023年の消費生活相談件数は91.4万件で、前年より増加しているという背景や近年、高齢化や取引のデジタル化が急速に進む中、事業者が意図するしないにかかわらず消費者被害が容易に発生し得る状況にある一方で、全ての消費者被害に対して行政が関与することは現実的には困難であることを鑑みると、民間団体が主体となって消費者被害の防止や回復に取り組むという本制度の重要性は増加し、その有効性は高い。また、令和4年において、消費者裁判手続特例法を改正。被害回復制度の更なる活用を促すため、消費者団体訴訟等支援法人制度を創設するとともに、被害回復裁判における和解の早期柔軟化などを図る制度改善を実施したところ。足下において、共通義務確認訴訟において和解に向けた協議が進行している事案も確認されており、改善の効果が発現しつつある。実際に、団体数は着実に増加してきており(2021年度:22団体、2022年度:23団体、2023年度:26団体、2024年度:26団体)、差止請求等の件数も増加している(2021年度:22件、2022年度:33件、2023年度:28件、2024年度:54件)。他方で、前述したとおり、差止請求制度は消費者及び事業者の双方にメリットがあるにもかかわらず、その業務に要した費用(弁護士費用や申入れに要した費用など)を消費者からも事業者からも得ることが難しい。これは、団体による差止請求が、特定の消費者において現に生じている被害を救済するための制度ではなく、将来に向けて不特定多数の消費者に対して生じ得る被害の防止を図る制度であること、また、事業者にとっては団体による差止請求が表面上ではメリットにならないことなどが要因である。このため、多くの団体が地域の弁護士や消費生活相談員などの有志の行うボランティアや寄附を原資として運営しているのが現状であり、財政的な課題を抱えていることから、消費者団体訴訟制度を通じた消費者被害の防止・回復の更なる促進のためには、現状のアクティビティだけではなく、財政面の支援が必要と考えられる。加えて、団体への情報面での支援が不十分であることや、制度の認知度が低く、消費者などからの情報提供が不十分であること等が考えられることから、引き続き団体間連携の促進や効果的・効率的な周知・広報を実施していく必要があると考えられる。
改善の方向性
点検結果でも記載したとおり、本制度が我が国の健全なBtoC市場の整備に貢献し、経済の成長に資することを踏まえると、本制度が事業者や業界にとっても、ひいては我が国経済全体にとってもメリットになることを消費者及び事業者に広く周知・広報していく。あわせて、行政としても団体の活動しやすい環境構築に向けた総合的な支援体制の整備を積極的に行い、団体に消費者と事業者との間をつなぐ社会インフラとしての活動を促すことで更なる制度の活用を促進する必要がある。具体的には、新たに団体を支援する主体として、「消費者団体訴訟等支援法人」に関する認定制度を創設したことから、今後は、新たに認定された消費者団体訴訟等支援法人も活用しながら、他団体との連携を促すことによる情報面等での環境整備や制度の活用促進に向けた総合的な支援体制を整備していく必要がある。特に、制度の中核を担う団体における財政面のひっ迫は喫緊の課題であり、差止請求制度の重要性や有効性、費用対効果などを踏まえ、令和7年度から実施している、差止請求関係業務について、新しい分野・手法で取り組む先行モデル事業について、規模を拡大する必要がある。また、周知・啓発については、消費者などに団体に関する活動情報などを効果的かつ効率的に伝えるため、令和6年4月からCOCoLiS(消費者団体訴訟制度)ポータルサイト(https://cocolis.caa.go.jp/)の運用を始めるとともに、キャラクター(ここりす等)を使用した新たなパンフレットや啓発動画の作成も行ったところ。さらに、今後は、事業者も含めた広い対象に、より効果的な周知・広報する手段を検討していく。
外部有識者点検
(記載なし)(最終実施 2024年度)
推進チーム所見
現状通り
団体間連携の促進や効果的・効率的な周知・広報を実施するために必要性・効率性・有効性を検討し、適切な予算執行に努め、執行率についても向上するように検討すること。なお、一般競争入札における一者応札については、その要因を分析し、必要な見直し等を行うこと。

成果指標(FY2024)

種別指標目標実績達成率
アウトプット監督している適格消費者団体・特定適格消費者団体の数(延べ数)[団体]3030 100
アウトプット適格消費者団体等との情報連携の回数[回数]1615 93.75
アウトプット適格消費者団体等と地方公共団体との連携を高めるための会合への参加地方公共団体数[団体]1034 340
アウトプットCOCoLiS(消費者団体訴訟制度)ポータルサイトのコンテンツ数[コンテンツ]1520 133.33333
アウトカム・短期団体からの認定の申請件数[件]77 100
アウトカム・短期各団体において協力関係にある他の適格消費者団体やその他の団体の数(1団体当たり)[団体]4647 102.17391
アウトカム・短期COCoLiS(消費者団体訴訟制度)ポータルサイトのアクセス数[件]800001237000 1546.25
アウトカム・中期団体の体制及び制度の充実
アウトカム・中期情報の量・質の向上
アウトカム・中期消費者等から団体へ提供される情報の量・質の向上
アウトカム・長期適格消費者団体と差止請求の相手方との間で一定の結論(差止請求に係る判決、裁判外の和解など)が得られた件数[件]5054 108
アウトカム・長期特定適格消費者団体による共通義務確認訴訟において一定の結論が得られた件数[件]20

⑥ 翌年度反映 概算要求への反映と FY2026 要求

反映状況
現状通り
所見を踏まえ、引き続き必要性・効率性・有効性を検討した上で、適切な予算執行に努める。また、一般競争入札における一者応札については、事業開始時期や仕様書を見直す等しながら、可能な限り競争性を確保した方法を採用する。
FY2025 当初予算(参考)
146,582,000 円
FY2026 概算要求
105,006,000 円
うち要望額
5,088,000 円
主な増減理由
シーリングの結果等も踏まえて減額となっているが、一部事業内容を見直し新しい分野や手法で差止請求関係業務を行う適格消費者団体による先行モデル事業について、増額要求を行っている。

支出先ブロック FY2024 実績、金額上位 10 / 10 ブロック(ブロック間の資金移動があるため合計は事業総額ではない)

A株式会社ゲート・クリエイティブ
令和6年度孤独・孤立に起因する消費者被害の防止等のための啓発事業運営業務
9,900,000 円
B特定非営利活動法人消費者スマイル基金
消費者団体訴訟制度の推進支援等業務(令和6年度)
8,940,690 円
C特定非営利活動法人消費者支援ネット北海道 ほか
消費者被害の実態調査業務
7,783,500 円
E協立広告株式会社
消費者団体訴訟制度の広告掲載業務
6,479,000 円
G株式会社Piic ほか
令和6年度適格消費者団体連絡協議会運営業務
5,995,000 円
D特定非営利活動法人消費者支援ネット北海道 ほか
適格消費者団体と地方公共団体との連携ブロック会合運営事務
4,258,168 円
F特定非営利活動法人消費者スマイル基金
適格消費者団体の業務支援調査(AIを用いた不当契約条項の情報収集等)
3,923,238 円
H株式会社太陽美術
消費者団体訴訟制度パンフレット印刷・製本業務
543,840 円
I株式会社教宣文化社
消費者団体訴訟制度パンフレットの梱包・発送業務
340,824 円
J特定非営利活動法人リテル
消費者団体訴訟制度の広報事業に係るバナー広告素材作成業務
143,000 円