環境省 / 地球環境局 / 国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官室

脱炭素移行に向けた二国間クレジット制度(JCM)促進事業

予算事業ID 4742 前年度事業 開始 2004年度 終了予定 2030年度 主要経費: その他の事項経費、エネルギー対策費 実施方法: 直接実施、補助

2025年度シート / 軸: FY2024 執行実績(確定している最新の予算年度)

要点

FY2024 は歳出予算現額 237 億円 のうち 124 億円(52.6%)を執行。翌年度繰越 88.7 億円、不用相当額 23.5 億円。

2025年度シートの推進チーム所見は「事業内容の一部改善」、翌年度要求への反映は「執行等改善」。

FY2025 当初予算は 143 億円、FY2026 概算要求は 144 億円。

ループ検証(このサイト独自の判定): 2024年度シートの反映「執行等改善」に対し、FY2024 当初は 143 億円 → FY2025 当初 143 億円(−0.4%)。この反映状況は増減を約束しないため判定対象外。

兆候 このサイト独自の判定で、公式の評価ではありません。閾値は zailoop build の引数で変えられます

事業の目的

パリ協定6条(市場メカニズム)に位置づけられるJCMについて、「地球温暖化対策計画(令和7年2月閣議決定)」に基づく2030年度までの累積1億t-CO2程度、2040年度までの累積2億t-CO2程度の国際的な排出削減・吸収量の確保目標や、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ(令和4年6月閣議決定)」等に基づく2025年を目処としてパートナー国を30か国程度へ拡大する目標等を踏まえ、パリ協定6条ルールに沿って実施し、2030年度に温室効果ガス(GHG)排出量を2013年度比の46%減とする我が国のNDC達成に活用するとともに、2050年カーボンニュートラルに向けて地球規模の脱炭素化の実現及びパリ協定の目標・目的の達成を目指す。

事業の概要

「地球温暖化対策計画」、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画・フォローアップ」等のJCM関係目標達成のため、以下事業を通じたJCMの構築・実施により、我が国のNDC達成に活用するとともに、地球規模の脱炭素化を推進する。/①二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業(JCM設備補助事業等)/②二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業(ADB拠出、UNIDO拠出)/③JCMプロジェクト運営等推進事業//①②により、導入コスト高により進んでいない途上国等へ脱炭素技術等の普及に対し、資金支援等を通じて脱炭素技術等の普及を促進しつつ、排出削減への日本の貢献を定量的に評価し、獲得したクレジットを我が国のNDC達成に活用する。また、効果的・効率的なJCMの実施には、適切な制度構築・運用、信頼性確保に重要なMRV(測定・報告・検証)の促進等が不可欠であり、③により、自然系分野等における民間資金を中心とするJCMプロジェクトを含め、プロジェクト登録、クレジット発行等をパートナー国政府と行う合同委員会の開催や、登録簿運営、MRV実施、またこれらの基盤整備として国家インベントリへの反映に向けたGHG排出量の算定手法開発等の技術支援などを実施し、信頼性の高い効果的なJCMの制度運営を行う。

ライフサイクル FY2024 を軸にした 6 段階。各段から下の詳細へ移れます

  1. ① 要求 FY2024 概算要求 190 億円
  2. ② 成立 FY2024 当初予算 143 億円 要求の 75.3%現額 237 億円
  3. ③ 執行 FY2024 執行額 124 億円 執行率 52.6%
  4. ④ 決算 FY2024 不用相当額 23.5 億円 現額の 9.9%翌年度繰越 88.7 億円
  5. ⑤ 評価 2025年度シート 推進チーム所見 事業内容の一部改善 成果達成率 6〜100%(7 件)
  6. ⑥ 反映 FY2026 要求への反映 執行等改善 FY2026 要求 144 億円

お金の内訳 FY2024 の歳出予算現額がどう積み上がり、どう使われたか(全行同じ尺度)

財源

当初予算143 億円
前年度繰越93.4 億円
予備費等-1,500 万円
歳出予算現額237 億円

使い道

執行額124 億円
翌年度繰越88.7 億円
不用相当額23.5 億円

予算年度ごとの推移

予算年度当初予算歳出予算現額執行額
2021 10,387,000,000 円 19,836,000,000 円 4,567,000,000 円
2022 12,500,000,000 円 25,952,000,000 円 10,871,000,000 円
2023 13,746,386,000 円 25,859,535,000 円 12,552,145,000 円
2024 14,345,386,000 円 23,667,633,000 円 12,447,172,221 円
2025 14,286,073,000 円 23,554,867,555 円 0 円

年度をまたぐ推移 シート: 2024, 2025年度。重なる年度は新しいシートの値

FY① 要求② 当初② 現額③ 執行③ 執行率④ 不用相当出典
202110,387,000,000 円19,836,000,000 円4,567,000,000 円23.0%4,317,000,000 円2025年度シート
202213,387,000,000 円12,500,000,000 円25,952,000,000 円10,871,000,000 円41.9%5,667,851,000 円2025年度シート
202312,500,000,000 円13,746,386,000 円25,859,535,000 円12,552,145,000 円48.5%3,970,143,000 円2025年度シート
202419,046,000,000 円14,345,386,000 円23,667,633,000 円12,447,172,221 円52.6%2,351,666,224 円2025年度シート(改訂)
202514,338,900,000 円14,286,073,000 円23,554,867,555 円未確定2025年度シート

ループ検証 シートの評価・反映 → 翌年の成立・執行

2024年度シート 所見「現状通り」 反映「執行等改善」

FY2024 当初 14,345,386,000 円 → FY2025 要求 14,338,900,000 円 → FY2025 当初 14,286,073,000 円(2025年度シート)。FY2024 執行 12,447,172,221 円(52.6%) 判定: 判定対象外

2025年度シート 所見「事業内容の一部改善」 反映「執行等改善」

FY2025 当初 14,286,073,000 円 → FY2026 要求 14,438,900,000 円 → 翌年のシートがないため未検証

年度間の差異(1)

各段階の詳細 シートの値(全桁)

① 要求 FY2024 概算要求

要求額
19,046,000,000 円

② 成立 FY2024 予算

当初予算
14,345,386,000 円
補正予算
0 円
前年度繰越
9,337,247,000 円
予備費等
-15,000,000 円
歳出予算現額
23,667,633,000 円
内訳(予算種別)
当初予算 14,345,386,000 円(5件)、前年度から繰越し 9,337,247,000 円(2件)、予備費等1 -15,000,000 円(1件)

③ 執行 FY2024 執行実績

執行額
12,447,172,221 円
執行率
52.6%

④ 決算 FY2024 繰越・不用(不用相当額は 現額−執行−翌年度繰越 の導出値)

翌年度繰越
8,868,794,555 円
不用相当額
2,351,666,224 円

⑤ 評価 2025年度シートの点検・評価

所管部局の点検
パリ協定等の国際交渉の動向、我が国の地球温暖化対策の状況の進捗を踏まえつつ、事業内容の改善・見直しを実施する。
改善の方向性
引き続き、委託先を厳正な審査で選定するとともに、事業の進捗管理を適切に行うこと等により、効率的に執行する。
外部有識者点検
書面点検(最終実施 2025年度)
所見: ・JCMの目標値は2030年の累計のみで示されているが、中間年度の目標も立て、絶えず評価と改善を行うべき。また、資金支援スキームとしてADB拠出、UNIDO拠出など複数スキームがあるが、どれが最も拠出効果が高いのかの比較分析・評価もすべき。・再エネ由来の水素製造では補助件数が目標となっているが、GHG削減目標も立てるべき。・全体目標である1億トン削減目標への、個々の事業の寄与度を評価し、その寄与度に応じた優先順位をつけるべき。また、効果的な事業実施につなげるため、事業間で成果の比較分析を実績ベースで行って、事業採択や事業改善に役立てていって欲しい。
推進チーム所見
事業内容の一部改善
外部有識者の所見を踏まえ、各事業の効果の比較・優先順位付けを行いながら、より効果的なものになるよう検討すること。

成果指標(FY2024)

種別指標目標実績達成率
アウトプット①JCM設備補助事業採択件数(年度毎)[件]3017 56.66667
アウトプット②コ・イノベーションによる途上国向け低炭素技術創出・普及事業実施件数(単年度)※完了事業[件]33 100
アウトプット③水素製造・利活用第三国連携事業実施件数(単年) ※完了事業[件]33 100
アウトプット④水素等新技術導入事業実施件数(単年)※完了事業[件]22 100
アウトプットADB拠出JFJCMへの拠出金額[億円]22 100
アウトプット合同委員会(JC)の開催回数(電子決議含む(令和3年度実績より)[回]2021 105
アウトプットUNIDO拠出UNIDOへの拠出金額[億円]11 100
アウトプット手法開発や調査等の実施件数[件]
アウトカム・短期①JCM設備補助事業これまで採択したJCM設備補助事業のうち、当該年度内にGHG削減が開始する(設備完工)事業件数[件]3024 80
アウトカム・中期設備補助事業のうち、運転開始済みの事業の件数に基づき、2030年度までの累積排出削減・吸収の⾒込量を算出。[万t-CO2]1463
アウトカム・長期環境省JCM資金支援事業を通じた2030年までの累積の国際的な排出削減・吸収量(全体の削減量。実績は案件採択時の数値(見込)に基づく。)[万t-CO2]2655
アウトカム・短期②コ・イノベーションによる途上国向け低炭素技術創出・普及事業の実施当該事業におけるR6年度JCM設備補助事業採択件数[件]21 50
アウトカム・短期③水素製造・利活用第三国連携事業当該事業からのR6年度JCM設備補助事業採択件数[件]11 100
アウトカム・短期④水素等新技術導入事業当該事業からのR9年度JCM設備補助事業採択件数[件]
アウトカム・短期ADB拠出JFJCMプロジェクト採択件数(単年)[件]21 50
アウトカム・中期ADB拠出JFJCMを通じた累積のGHG排出削減量(累計)[万t-CO2]190941144 5.99141
アウトカム・短期合同委員会(電子採択含む)で承認される方法論の件数(累積)[件]130104 80
アウトカム・中期合同委員会(電子採択含む)で承認されるJCMプロジェクトの登録件数(累積)[件数]92
アウトカム・短期UNIDO拠出UNIDO-JCMによるプロジェクト採択件数[件]22 100
アウトカム・短期パートナー国において体制が構築された件数[件]

⑥ 翌年度反映 概算要求への反映と FY2026 要求

反映状況
執行等改善
執行団体を通じて既採択案件の事業管理を徹底することに加え、採択時点にも確実性の事前審査や評価を徹底するほか、パートナー国政府側の事前関与を確保し、事業実施の確実性、予見可能性を確保する取り組み等を通じ改善を図る。また、拠出効果の比較・優先順位付けを行った結果、令和8年度要求では拠出先の一本化を図っている。
FY2025 当初予算(参考)
14,286,073,000 円
FY2026 概算要求
14,438,900,000 円
うち要望額
65,000,000 円
主な増減理由
今後も、パートナー国増加及び民間JCMを含むプロジェクト拡大が見込まれること、プロジェクト実施前の事前案件照会等の関係手続の新設等に伴い、JCM関係文書の決定・改訂や合同委員会の運営等を実施する事務局業務も増加する他、プロジェクト登録案件数の増加・新規方法論数の増加が見込まれることから、合同委員会の開催回数増加及びMRV支援の増加が見込まれる。さらに、民間資金によるJCMが増加するに伴いより新規かつ特殊性のある方法論の開発などにテコ入れが必要になる。改正地球温暖化対策推進法に基づき設立された指定実施機関(令和7年4月)を中心として、JCMのプロジェクトサイクルの促進やパートナー国との調整を実施し、JCMのクレジット化を促進することが必要。また、クレジット発行量の増加及び取引の増加が見込まれること、完全運用化されたパリ協定6条ルールへの対応として、JCM登録簿のシステム改修やGX-ETSとの接続が急務かつ重大となっている。以上から、 R8年度も継続要求するとともに、増額要求する。

支出先ブロック FY2024 実績、金額上位 10 / 25 ブロック(ブロック間の資金移動があるため合計は事業総額ではない)

A公益財団法人地球環境センター
JCM資金支援事業における補助金執行団体
11,199,358,000 円
B二国間クレジット制度プロジェクト設備補助事業
二国間クレジット制度を利用したプロジェクト設備補助事業を実施
9,196,082,000 円
D水素製造・利活用第三国連連携事業
再エネが豊富な第三国において、再エネ由来水素を製造し、島嶼国等への輸送・利活用を促進する実証事業を行う。
233,041,000 円
Fアジア開発銀行
JFJCMでの案件形成を促進のために拠出を行う。
200,000,000 円
H公益財団法人地球環境センター
JCM資金支援事業に関する国内外の理解促進業務、JCMプロジェクト補助事業の円滑な運用業務、新たな案件化の検討を含むJCM資金支援事業への参画促進、JCM実施事業者を対象とするMRV支援業務
187,298,000 円
J一般社団法人海外環境協力センター
市場メカニズム全般に関する情報発信・収集、JCM案件発掘調査、/JCM資金支援事業採択案件の妥当性確認・検証
180,950,000 円
I公益財団法人地球環境戦略研究機関
JCMにおけるMRVの国内での支援やパートナー国との調整、制度実/施体制の構築、クレジット発行に向けた登録簿構築支援や市場メカ/ニズムの取組状況等についての各種アウトリーチ
129,767,000 円
M三菱UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社
二国間クレジット制度に関する合同委員会事務局等委託業務
109,945,000 円
E国際連合工業開発機関
UNIDO-JCMでの案件形成を促進のために拠出を行う。
100,000,000 円
N三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社
国際的な市場メカニズムの動向及び制度設計に関する調査・分析、/国際交渉に資する調査・分析及び資料作成等、研究会の運営支援等
79,268,000 円