環境省 / 自然環境局 / 自然環境計画課

世界自然遺産等保全対策費

予算事業ID 4893 前年度事業 開始 1992年度 主要経費: その他の事項経費 実施方法: 直接実施

2025年度シート / 軸: FY2024 執行実績(確定している最新の予算年度)

要点

FY2024 は歳出予算現額 21.1 億円 のうち 13.9 億円(66.0%)を執行。翌年度繰越 4.7 億円、不用相当額 2.5 億円。

2025年度シートの推進チーム所見は「現状通り」、翌年度要求への反映は「執行等改善」。

FY2025 当初予算は 8.3 億円、FY2026 概算要求は 18.6 億円。

ループ検証(このサイト独自の判定): 2024年度シートの反映「縮減」に対し、FY2024 当初は 8.9 億円 → FY2025 当初 8.3 億円(−7.4%)。判定は「整合」。

事業の目的

世界自然遺産やラムサール条約湿地といった国際的に重要な野生生物のホット・スポットにおいて、下記の通り、自然環境の保護管理及び適正な利用の推進を図ることを目的とする。/ ・世界自然遺産地域等の重要な自然環境において順応的保全管理を推進する/ ・外来種対策等を進め、核心的な価値である生態系や生物多様性の価値を将来に渡って維持する/ ・地域資源として国内外から多くの観光客を呼び込むとともに、適正な利用を推進し、持続的な地域振興に貢献する/ ・IUCN(国際自然保護連合)からも指摘された世界自然遺産保全管理拠点の整備により、適切な観光管理を図る。/ ・野生生物保護センター、水鳥・湿地センター等の整備・改修等を行い、国際的に重要な野生生物の生息地等の保全や適正利用を推進する

事業の概要

それぞれの世界遺産地域においては、管理計画に基づき、科学委員会及び地域連絡会議を継続的に運営するとともに、長期的なモニタリング調査等を実施し、最新の科学的知見に基づく順応的保全管理を地域関係者と合意形成を図りながら推進する。特に世界遺産委員会から勧告・奨励された観光管理や外来種対策(グリーンアノール、マングース、ノネコ等)、インフラ開発への対応等を進めるほか、気候変動への対応を検討する。これらを通じて世界遺産の魅力ある自然環境を保全する。/また、世界遺産地域に加え、原生自然環境保全地域及び自然環境保全地域において、モニタリングのための機材や自然環境保全のための標識等の整備・更新を行う。/さらに、遺産地域のオーバーユースを防止するため、立入手続、事前のレクチャー等を実施するための拠点施設の整備を行う。当該施設は、インバウンドを含む多人数の観光客が遺産価値を享受し、満足度を向上させ、長期滞在も促進させるような魅力的な展示施設(VR等)とし、ゾーンに応じた適切な利用の基盤とする。このほか、野生生物保護センター等のうち、特に観光ポテンシャルが高い施設について、魅力向上のための展示改修を行うとともに、老朽化等により改修が必要となった施設について修繕等を行う。ラムサール条約湿地に登録された国指定鳥獣保護区において、自然とのふれあい、自然環境学習、保全調査等の拠点施設として、水鳥・湿地センター等を整備し、その活用を図る。

ライフサイクル FY2024 を軸にした 6 段階。各段から下の詳細へ移れます

  1. ① 要求 FY2024 概算要求 15.2 億円
  2. ② 成立 FY2024 当初予算 8.9 億円 要求の 58.7%現額 21.1 億円
  3. ③ 執行 FY2024 執行額 13.9 億円 執行率 66.0%
  4. ④ 決算 FY2024 不用相当額 2.5 億円 現額の 11.8%翌年度繰越 4.7 億円
  5. ⑤ 評価 2025年度シート 推進チーム所見 現状通り 成果達成率 100%
  6. ⑥ 反映 FY2026 要求への反映 執行等改善 FY2026 要求 18.6 億円

お金の内訳 FY2024 の歳出予算現額がどう積み上がり、どう使われたか(全行同じ尺度)

財源

当初予算8.9 億円
補正予算9,400 万円
前年度繰越11.3 億円
歳出予算現額21.1 億円

使い道

執行額13.9 億円
翌年度繰越4.7 億円
不用相当額2.5 億円

予算年度ごとの推移

予算年度当初予算歳出予算現額執行額
2021 406,000,000 円 406,000,000 円 330,000,000 円
2022 388,000,000 円 1,255,000,000 円 837,000,000 円
2023 1,015,314,000 円 2,528,292,000 円 1,246,144,000 円
2024 891,951,000 円 2,111,469,000 円 1,393,602,874 円
2025 826,207,000 円 1,553,496,000 円 0 円

年度をまたぐ推移 シート: 2024, 2025年度。重なる年度は新しいシートの値

FY① 要求② 当初② 現額③ 執行③ 執行率④ 不用相当出典
2021406,000,000 円406,000,000 円330,000,000 円81.3%76,000,000 円2025年度シート
2022402,000,000 円388,000,000 円1,255,000,000 円837,000,000 円66.7%要確認2025年度シート
2023388,000,000 円1,015,314,000 円2,528,292,000 円1,246,144,000 円49.3%156,630,000 円2025年度シート
20241,518,563,000 円891,951,000 円2,111,469,000 円1,393,602,874 円66.0%248,177,126 円2025年度シート
2025995,938,000 円826,207,000 円1,553,496,000 円未確定2025年度シート

ループ検証 シートの評価・反映 → 翌年の成立・執行

2024年度シート 所見「事業内容の一部改善」 反映「縮減」 反映額 -50,190,000 円

FY2024 当初 891,951,000 円 → FY2025 要求 995,938,000 円 → FY2025 当初 826,207,000 円(2025年度シート)。FY2024 執行 1,393,602,874 円(66.0%) 判定: 整合

2025年度シート 所見「現状通り」 反映「執行等改善」

FY2025 当初 826,207,000 円 → FY2026 要求 1,861,867,000 円 → 翌年のシートがないため未検証

各段階の詳細 シートの値(全桁)

① 要求 FY2024 概算要求

要求額
1,518,563,000 円

② 成立 FY2024 予算

当初予算
891,951,000 円
補正予算
94,000,000 円
前年度繰越
1,125,518,000 円
予備費等
0 円
歳出予算現額
2,111,469,000 円
内訳(予算種別)
前年度から繰越し 1,125,518,000 円(1件)、第1次補正予算 94,000,000 円(1件)、当初予算 891,951,000 円(8件)

③ 執行 FY2024 執行実績

執行額
1,393,602,874 円
執行率
66.0%

④ 決算 FY2024 繰越・不用(不用相当額は 現額−執行−翌年度繰越 の導出値)

翌年度繰越
469,689,000 円
不用相当額
248,177,126 円

⑤ 評価 2025年度シートの点検・評価

所管部局の点検
各遺産地域においては、管理計画に基づき、地域連絡会議及び科学委員会での議論を通じて地域の合意を形成しながら、外来種対策、野生鳥獣管理、観光管理、河川再生、森林管理、気候変動対応等の諸課題に取り組んでおり、世界自然遺産の顕著で普遍的な価値(OUV)が保たれていると評価できる。一方で、世界遺産地域に限らず、新たな外来種問題やパンデミック後の観光管理といった新たな課題が生じており、引き続き、モニタリング体制を充実させながら、生物多様性の保全上重要な地域の順応的保全管理体制を充実させていく必要がある。とりわけ、世界自然遺産の観光管理拠点が未整備の沖縄島北部、西表島には世界遺産センターを整備し、観光利用に当たっての事前レクチャー等を実施するとともに、遺産価値を体感できる施設(VR等)を整え、各地域における適切な保護管理及び外国人を含む利用者対応のための普及啓発体制を整えることが急務である。支出先の選定にあたっては競争性を確保しており、本事業についてはその目的に沿った効率的な予算執行が図られている。
改善の方向性
特に沖縄島北部及び西表島において早急に世界自然遺産の観光管理拠点を整備するなど、観光管理対策や外来種対策を着実に実施するとともに、モニタリング体制を充実させ、事業が適切な効果を発揮しOUVの保全という成果目標を達成できているかを確認しながら事業を実施する。また、引き続き支出先の選定に当たっては競争性を確保することで、効率的な予算執行に努める。
外部有識者点検
書面点検(最終実施 2025年度)
所見: 当該事業の目的、現状・課題、概要は丁寧に記載がなされている。アクティビティ「生物多様性保全上の重要地域である世界自然遺産等を対象に、その自然の価値を適切に保全するための事業を行う」に係る短期アウトカムの成果指標「重大な問題が生じていないと評価されている世界自然遺産地域のの数」と長期アウトカムの成果指標「モニタリンクの結果、適切に保全されていると評価された地域数」は異なる表現で同じことを言っているだけではないか。加えて、「重大な問題」や「適切に保全されている」とはいかなる状態を指すのかが明確ではない。「改善の方向性」の記載は、具体的にどこを改善すべきなのかが示されたものとなっていない。
推進チーム所見
現状通り
外部有識者の所見を踏まえて、短期アウトカムと長期アウトカムの成果指標の違いが明確にわかるよう成果指標の記載の見直しを行うとともに、「改善の方向性」をより具体的に記載すること。

成果指標(FY2024)

種別指標目標実績達成率
アウトプット遺産地域等における順応的保全管理の実施地域[地域]55 100
アウトプット世界自然遺産の保全管理拠点等の整備数[施設数]3232 100
アウトプットやんばる地域におけるマングース捕獲努力量(わな日(わなを設置した日数×わな数))※R6年度については集計中[わな日]800000
アウトカム・中期-[-]
アウトカム・中期ユネスコ世界遺産委員会から、定期的に保全状況の報告が求められている遺産地域の数[地域]11 100
アウトカム・長期各地域で策定されているモニタリング計画の総合評価等において、遺産の状態が「悪い」や「著しく不適合」など最低の評価がなされた地域の数[地域]00
アウトカム・短期保全管理拠点等の利用者数[人]828113
アウトカム・中期-[-]
アウトカム・短期マングースが捕獲された作業区域の数※R6年度については集計中[区域数]0
アウトカム・長期ヤンバルクイナの確認メッシュ数※R6年度については集計中[メッシュ数]249

⑥ 翌年度反映 概算要求への反映と FY2026 要求

反映状況
執行等改善
外部有識者の所見を踏まえ、アクティビティ1のアウトカムの再検討を行い、短期アウトカムを廃止し中期アウトカムを新たに設定するとともに、長期アウトカムの成果指標を具体化した。また、「改善の方向性」の記述をより具体的なものに修正した。
FY2025 当初予算(参考)
826,207,000 円
FY2026 概算要求
1,861,867,000 円
うち要望額
1,169,188,000 円
主な増減理由
令和8年度においては、西表島における世界遺産保全管理拠点施設の新設や、佐渡トキ保護センター等の老朽化を踏まえた改修が必要になっており、主にこれらに対応する整備の費用を要求するため増額している。

支出先ブロック FY2024 実績、金額上位 4 / 4 ブロック(ブロック間の資金移動があるため合計は事業総額ではない)

A一般財団法人自然環境研究センター ほか
世界遺産等保全対策費/国内の世界自然遺産について、科学的知見に基づく順応的保全管理を推進する。
681,844,000 円
B株式会社徳山建設ほか
世界遺産保全管理拠点施設等整備費/世界自然遺産や国際的に重要な野生生物のホットスポットにおいて、適切な保護管理や普及啓発、適正利用の推進を確保するための施設の整備・改修等を行う。
551,351,000 円
C特定非営利活動法人藤前干潟を守る会ほか
世界遺産保全管理拠点施設等維持費/世界自然遺産や国際的に重要な野生生物のホットスポットにおける、適切な保護管理や普及啓発、適正利用の推進を確保するための施設の運営等を行う。
154,896,042 円
D株式会社エフテックほか
特定地域自然林保全整備費/世界自然遺産等において、モニタリングや保全のための機材や標識を継続的に整備する。
5,511,000 円