環境省 / 自然環境局 / 野生生物課

指定管理鳥獣対策事業

予算事業ID 4909 前年度事業 開始 2014年度 主要経費: その他の事項経費 実施方法: 補助

2025年度シート / 軸: FY2024 執行実績(確定している最新の予算年度)

要点

FY2024 は歳出予算現額 50 億円 のうち 22.7 億円(45.5%)を執行。翌年度繰越 25 億円、不用相当額 2.3 億円。

2025年度シートの推進チーム所見は「事業内容の一部改善」、翌年度要求への反映は「年度内に改善を検討」。

FY2025 当初予算は 2 億円、FY2026 概算要求は 37 億円。

ループ検証(このサイト独自の判定): 2024年度シートの反映「現状通り」に対し、FY2024 当初は 2 億円 → FY2025 当初 2 億円(増減なし)。この反映状況は増減を約束しないため判定対象外。

兆候 このサイト独自の判定で、公式の評価ではありません。閾値は zailoop build の引数で変えられます

事業の目的

近年、ニホンジカやイノシシ等の鳥獣による生態系への影響、農林水産業等への被害が深刻化しており、積極的な捕獲による個体群管理が不可欠となっている。平成25年12月には、ニホンジカとイノシシの個体数を令和5年度までに半減させることを目標とする「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」が取りまとめられた。一方、特にニホンジカについて令和5年度の半減目標の達成が困難な状況を踏まえ、令和5年9月に目標の期限を令和10年度まで延長した。また、クマ類について、秋の堅果類の結実量の影響等を受け、数年おきに大量出没を繰り返しており、人の生活圏にクマ類が侵入し、国民の安全・安心を脅かしている。/本事業は、ニホンジカとイノシシの半減目標の達成及びクマ類による人身被害等の防止に向けて、都道府県等による指定管理鳥獣捕獲等事業等を交付金により支援することで、指定管理鳥獣の適正な管理を推進するとともに、生物多様性の保全や農林水産業の健全な発展等に寄与することを目的とする。

事業の概要

本事業は、半減目標の達成に至っていない二ホンジカ・イノシシについて捕獲を強化するため、都道府県等が実施する以下の事業に対して、交付金を交付するものである。/1 ニホンジカ・イノシシ捕獲等事業/①指定管理鳥獣(ニホンジカ・イノシシ)捕獲等事業に係る実施計画策定、生息状況調査等/②指定管理鳥獣(ニホンジカ・イノシシ)の捕獲等/③効果的な捕獲の促進(捕獲手法の技術開発、市町村連携による捕獲、広域連携による捕獲)/④認定鳥獣捕獲等事業者等の育成(捕獲技術向上のための研修会等)/⑤ジビエ利用拡大を考慮した狩猟者の育成(食肉衛生の講習会等)/⑥ジビエ利用拡大等のための狩猟捕獲支援(捕獲個体の搬入への支援及び捕獲強化のための狩猟捕獲経費補助等)//本事業は、令和5年度にクマによる人身被害件数が統計開始以降最多の出没•人身被害件数を記録したことを受け、被害の発生防止のため、都道府県等が実施する以下の事業に対して、交付金を交付するものである。/2 クマ類総合対策事業/①特定計画・指定管理鳥獣(クマ類)捕獲等事業に係る実施計画策定、生息状況調査等/②指定管理鳥獣(クマ類)の捕獲等/③出没防止対策(誘引物除去、緩衝帯整備、侵入防止柵の設置、普及啓発等)/④出没時の体制構築(出没対応訓練、出没対応マニュアル作成、出没情報の収集・提供等)/⑤クマ類の保護・管理に係る専門人材育成(都道府県・市町村職員、捕獲技術者の技術向上・育成のための研修会等)

ライフサイクル FY2024 を軸にした 6 段階。各段から下の詳細へ移れます

  1. ① 要求 FY2024 概算要求 25 億円
  2. ② 成立 FY2024 当初予算 2 億円 要求の 8%現額 50 億円
  3. ③ 執行 FY2024 執行額 22.7 億円 執行率 45.5%
  4. ④ 決算 FY2024 不用相当額 2.3 億円 現額の 4.5%翌年度繰越 25 億円
  5. ⑤ 評価 2025年度シート 推進チーム所見 事業内容の一部改善 成果達成率 64〜65.1%(3 件)
  6. ⑥ 反映 FY2026 要求への反映 年度内に改善を検討 FY2026 要求 37 億円

お金の内訳 FY2024 の歳出予算現額がどう積み上がり、どう使われたか(全行同じ尺度)

財源

当初予算2 億円
補正予算25 億円
前年度繰越23 億円
歳出予算現額50 億円

使い道

執行額22.7 億円
翌年度繰越25 億円
不用相当額2.3 億円

予算年度ごとの推移

予算年度当初予算歳出予算現額執行額
2021 100,000,000 円 4,800,000,000 円 1,840,000,000 円
2022 200,000,000 円 4,800,000,000 円 1,840,000,000 円
2023 200,000,000 円 4,800,000,000 円 1,995,513,000 円
2024 200,000,000 円 5,000,000,000 円 2,273,754,000 円
2025 200,000,000 円 7,563,000,000 円 0 円

年度をまたぐ推移 シート: 2024, 2025年度。重なる年度は新しいシートの値

事業名の変遷: 2024年度〜「指定管理鳥獣捕獲等事業」 → 2025年度〜「指定管理鳥獣対策事業」

FY① 要求② 当初② 現額③ 執行③ 執行率④ 不用相当出典
2021100,000,000 円4,800,000,000 円1,840,000,000 円38.3%660,000,000 円2025年度シート
20222,700,000,000 円200,000,000 円4,800,000,000 円1,840,000,000 円38.3%660,000,000 円2025年度シート
20230 円200,000,000 円4,800,000,000 円1,995,513,000 円41.6%504,487,000 円2025年度シート
20242,500,000,000 円200,000,000 円5,000,000,000 円2,273,754,000 円45.5%226,246,000 円2025年度シート
20253,000,000,000 円200,000,000 円7,563,000,000 円未確定2025年度シート

ループ検証 シートの評価・反映 → 翌年の成立・執行

2024年度シート 所見「現状通り」 反映「現状通り」

FY2024 当初 200,000,000 円 → FY2025 要求 3,000,000,000 円 → FY2025 当初 200,000,000 円(2025年度シート)。FY2024 執行 2,273,754,000 円(45.5%) 判定: 判定対象外

2025年度シート 所見「事業内容の一部改善」 反映「年度内に改善を検討」

FY2025 当初 200,000,000 円 → FY2026 要求 3,700,000,000 円 → 翌年のシートがないため未検証

各段階の詳細 シートの値(全桁)

① 要求 FY2024 概算要求

要求額
2,500,000,000 円

② 成立 FY2024 予算

当初予算
200,000,000 円
補正予算
2,500,000,000 円
前年度繰越
2,300,000,000 円
予備費等
0 円
歳出予算現額
5,000,000,000 円
内訳(予算種別)
第1次補正予算 2,500,000,000 円(1件)、当初予算 200,000,000 円(1件)、前年度から繰越し 2,300,000,000 円(1件)

③ 執行 FY2024 執行実績

執行額
2,273,754,000 円
執行率
45.5%

④ 決算 FY2024 繰越・不用(不用相当額は 現額−執行−翌年度繰越 の導出値)

翌年度繰越
2,500,000,000 円
不用相当額
226,246,000 円

⑤ 評価 2025年度シートの点検・評価

所管部局の点検
・ニホンジカ・イノシシについては、平成26年の鳥獣保護管理法の改正により創設された指定管理鳥獣捕獲等事業等に基づき、捕獲強化を進めてきた結果、ニホンジカ・イノシシの推定個体数は減少している一方、特にニホンジカは依然として高い水準となっていることから、ニホンジカに対する対策をさらに強化する必要がある。・クマ類については、秋の堅果類の結実量の影響等を受け、数年おきに大量出没を繰り返しており、特に令和5年度は統計のある平成18年度以降最も多い人身被害件数を記録するなど、人の生活圏にクマ類が侵入し、国民の安全・安心を脅かしていることを受け、令和6年度から人の生活圏に出没するクマ類の生息状況調査や捕獲手法の検討、人の生活圏への出没防止対策、市街地周辺への出没に対応する連絡体制の構築等を支援している。
改善の方向性
事業の円滑な推進のため、優良事例や効果的な捕獲等の情報提供などを行い、都道府県が取り組みやすい事業運用の見直しを行うとともに、依然として個体数が高い水準にある二ホンジカについては、高密度地域での捕獲強化支援やメスジカ捕獲支援等を農水省と連携して行い、効果的・効率的な捕獲対策を促進する。
外部有識者点検
書面点検(最終実施 2025年度)
所見: 予算執行率が50%に満たない状況が続いているなかで、補正予算額相当をそのまま次年度に繰越したうえで、さらに補正予算が毎年組まれている理由について説明が欲しい。ニホンジカ・イノシシの捕獲等支援については、共通して短期アウトカムとして実施計画の捕獲目標8割以上を達成した都道府県数が設定されており、いずれも目標に照らして実績が6割程度にとどまっている。その理由はどこにあると考えるのか、点検・改善欄に分析と今後の方策が記載されるべきではないか。また、中期アウトカムの個体数の数値は2023年度以降入っておらず、進捗が確認できない状況になっている。この理由も明記すべき。さらに、長期アウトカムの農作物被害額については、当初見込みが前年度の実績をスライドさせているだけであり、その妥当性についてどのように考えるのか疑問である。クマ類の出没対策等支援については、長期アウトカムとして設定されている人身被害発生件数の目標値を126としている根拠が不明であり、妥当性が判断できない。本来は0を目指すべきではないか。総じて本事業については、指定管理鳥獣の捕獲等や被害防止対策を担う人材の確保が困難な状況にあることが根本的な課題として考えられるなか、そこにどのようにアプローチし、課題解決に資するものとなっているのかを行政事業レビューシートからは読み取ることが出来ない。
推進チーム所見
事業内容の一部改善
外部有識者の所見を踏まえて、捕獲支援に係る現状分析と改善方策の検討を行うとともに、根拠のある適切な成果指標となるよう見直し等を検討すること。

成果指標(FY2024)

種別指標目標実績達成率
アウトプット指定管理鳥獣対策事業交付金事業の執行率[%]10091 91
アウトプット指定管理鳥獣対策事業交付金事業の執行率[%]10091 91
アウトプット指定管理鳥獣対策事業交付金事業の執行率[%]10091 91
アウトカム・短期指定管理鳥獣捕獲等事業実施計画のニホンジカ捕獲目標の8割以上を達成した都道府県数[件]4026 65
アウトカム・中期ニホンジカの推定個体数(R5集計中)[万頭]
アウトカム・長期ニホンジカによる全国の農作物被害額[百万円]6954
アウトカム・短期指定管理鳥獣捕獲等事業実施計画のイノシシ捕獲目標の8割以上を達成した都道府県数[件]2516 64
アウトカム・中期イノシシの推定個体数(R5集計中)[万頭]
アウトカム・長期イノシシによる全国の農作物被害額[百万円]3627
アウトカム・短期クマ類の特定鳥獣保護管理計画の作成数[計画]23
アウトカム・中期クマ類による人身被害対策を実施した都道府県数[件]19
アウトカム・長期クマ類による人身被害発生件数[件]12682 65.07937

⑥ 翌年度反映 概算要求への反映と FY2026 要求

反映状況
年度内に改善を検討
当交付金は、各都道府県の要望を確認しながら、事業内容や事業費の精査を行った上で効率的な予算配分を行っており、当該年度の必要な経費を、当初予算と補正予算により確保しているところ。次年度への繰越は、補正予算が組まれた後の地元関係者との調整を踏まえ、捕獲方法や出没防止対策の見直しを行う必要が生じ、計画変更及び交付申請などの事務手続きに不測の日時を要したことから、やむを得ず行っているものである。ニホンジカ・イノシシの捕獲等支援の短期アウトカムについて、目標に対する実績が6割程度にとどまっている理由は、豪雪などの自然災害や、豚熱の発生、地域住民からの理解が得られない等により計画していた箇所での捕獲が困難となったなど、地域特有の事情による捕獲効率の低下に伴い、達成困難な都道府県が出てくるためである。今後はこれまで以上に事業の執行状況を正確に把握し、達成率が低い都道府県には改善を求めることなどを検討してまいりたい。 また、中期アウトカムの個体数についてはこれまでの推定方法などを含めて現在精査中であり、今年の11月に2023年度の数値を公表予定である。さらに、長期アウトカムの農作物被害額については捕獲個体数が増えることにより農業被害額が減少することを想定し、前年度より農業被害額が下がっているかどうかで評価を行っていたところ。被害額の目標値については農林水産省とも連携を図りながら検討してまいりたい。 クマ類の出没対策等支援の長期アウトカムについて、人身被害発生件数の目標値126は事業実施以降における人身被害件数5年間の平均水準が事業実施以前の5年間の平均水準を下回るよう設定したところ。これは、クマ類が秋の堅果類の結実量の影響等を受け、数年おきに大量出没を繰り返していることから設定した目標値である。なお、クマによる被害者数は0を目指すべきではないか、というご指摘については、クマによる人身被害は種々の要因が重なって発生することから、本事業のみによって、近年中にクマ類による人身被害数が0になることは困難であると判断し、まずはクマによる人身被害発生件数を減少させる、抑えていくという内容で設定しているものである。また、人材の確保については、指定管理鳥獣対策における根本的な課題と認識しており、人材育成に関する取組を本交付金でも支援をしているところ。今後さらなる人材の確保や育成に関する支援の充実を図ってまいりたい。なお、外部有識者の所見においては、事業内容に対するものではなく成果指標に対する意見であると思料しており、成果指標などの改善を今後検討することとしたうえで概算要求額への反映は特段行わないこととしたい。
FY2025 当初予算(参考)
200,000,000 円
FY2026 概算要求
3,700,000,000 円
うち要望額
3,300,000,000 円
主な増減理由
シカ・イノシシの個体数半減に向けた捕獲等の対策やクマ類の人身被害件数減少に向けた出没防止対策等の取り組みへの支援を強化するために増額要求を行っているところ。事項要求については、指定管理鳥獣(シカ・イノシシ)の生息密度を適正なレベルに減少させるため、生息密度が高い地域において捕獲等を実施する等、第1次国土強靭化実施中期計画における「推進が特に必要となる施策」に係る経費について、予算編成過程で検討するものである。

支出先ブロック FY2024 実績、金額上位 1 / 1 ブロック(ブロック間の資金移動があるため合計は事業総額ではない)

A福島県ほか都道府県等
鳥獣保護管理法に基づく「指定管理鳥獣捕獲等事業」等を実施
2,273,754,000 円